北海道コンサドーレ札幌は16日、札幌・宮の沢で全体練習を行い、ミニゲームや戦術練習などで次節川崎フロンターレ戦(19日・等々力)へ向けて汗を流した。川崎F出身のDF福森晃斗(24)は、J初得点の地で、敵地連敗を止めるゴールを狙う。今季3得点は、すべて敵地での直接FK。「アップ中にしっかりと風を見極めたい。ましてや、等々力では試合に出たこともありますし」。古巣のスタジアムで、風を読むのは、お手の物だ。

 初ゴールはプロ4年目の14年、新潟戦で生まれた。FKではなく、CKに合わせたものだった。「また得点に絡めるプレーができたら。どんなゴールでも、チームを助けられたら、それが一番いい」。J屈指の精度を誇るレフティーに成長した、その証しを“故郷”に刻む瞬間を思い描く。

 前節甲府戦では、試合終了間際に勝ち越しの直接FKを狙ったが、ボールの軌道はわずかにそれて引き分けに終わった。「狙いどおりではなかったし、もっと良い選択肢があったと思う」と悔やむ。現在15位。J1残留争いは勝ち点で並ぶ14位甲府、勝ち点1差で16位の大宮と三つどもえの様相だ。「下も迫っている。勝ち点3、最低でも勝ち点1は持って帰らないといけない時期」と、気を引き締めた。【中島宙恵】