北海道コンサドーレ札幌はセレッソ大阪を2-0で下し、5試合ぶりの勝利を挙げた。後半28分、直前に投入されたFWドウグラス・オリヴェイラ(26)が今季初得点で先制。同30分、MF青木亮太(25)が立て続けに2点目を奪った。3試合連続完封負けを喫していたが、4試合ぶりの得点で敵地で勝ち点3を獲得。12位から10位に浮上した。

     ◇     ◇     ◇

札幌が待望のゴールを決め、敵地で白星をつかんだ。決めたのは愛称「ドド」ことFWオリヴェイラ。ファーストタッチだった。後半27分に投入されると、1分後のFK。FW小柏のシュートのこぼれ球に反応した。ヘディングでゴール左へ押し込んだ。チームにとって8月21日大分戦(1△1)以来、4試合ぶりゴールだった。

今季16試合途中出場のブラジル人は「ゴールを狙っていたが、なかなか決められず悔しい思いをしていた。チームに勝利をもたらすことができて満足」と、今季初得点にほっとした表情で話した。1発決まると流れは札幌だった。2分後の同30分、駒井のクロスに青木が今季3点目を胸で押し込んだ。リードを2点に広げ完封勝利をつかんだ。

8日ホーム戦0-3の屈辱を中2日で晴らした。クラブ初のリーグ戦連続同一カード。ペトロビッチ監督(63)は「札幌が試合を支配できていた。前回敗れた教訓を選手たちが生かして戦ってくれた」とうなずいた。リベンジを誓っていた札幌イレブンは90分間集中し、相手の倍以上のシュート19本で攻め続け、押し切った。

攻めても攻めても決めきれず、相手に少ないチャンスを仕留められ、敗れる試合が続いていた。前節まで3試合連続無得点にも、指揮官は「サッカーという競技はシーズンで必ずそういう時期がある」と焦りはなかった。信じて続けてきた積み重ねが勝利に結び付き、自信を手にしたオリヴェイラは「少しでも順位を上げて上位争いできれば」と話していた。【保坂果那】