G大阪が、1カ月半以上も白星から遠ざかっている。13日には首位の名古屋と対戦。勝ち点8差で6位のG大阪にとって「トップグループに残るラストチャンス」と西野監督は覚悟を決めている。

 7月下旬にFWバレーを失ってから公式戦9試合連続未勝利で、1996年のクラブワースト記録に並んだ。低迷の原因は西野監督も「想定していなかった」という戦力の低下にある。

 エースのバレーと北京五輪代表のDF水本が、シーズン途中に自ら退団を希望して移籍。MF遠藤とFW播戸は病気で入院し、DF安田理は五輪のためチームを離れた。

 さらに不運は重なり、安田理が五輪で右足甲を打撲。それでも帰国後の試合に出続けたことで完治が遅れ、名古屋戦と17日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦を欠場する。西野監督は「強引に使ったおれの起用が間違っていた」と認めた。

 2連覇を狙ったヤマザキナビスコ杯は準決勝で敗退。佳境を迎えるJ1とACLに向け、DF山口は「負けたら終わりだけど、1つ勝てば絶対に変わる。これ以上タイトルを逃すわけにはいかない」とチームの思いを代弁した。(共同)