来季からJ2に降格する大分が資金難のため、Jリーグに公式試合安定開催基金からの融資を申請することが10日、確実になった。今季の運営費が不足した大分の申請額は2億円前後とみられ、11日にクラブ側から発表される見込み。

 過去にJ2の草津と岐阜が融資を受けた例があるが、J1のクラブとしては初めて。17日のJリーグ理事会で承認されれば融資が受けられる。

 大分は慢性的な資金難に加え、来季の胸スポンサーも確定しておらず、累積赤字は解消されていない。公式試合安定開催基金はクラブが財政難で公式戦の運営に支障を来すことを防ぐため、2005年につくられた。