<皇后杯全日本女子選手権:日テレ2-0仙台>◇第8日◇準決勝◇28日◇東京・味の素フィールド西が丘

 5大会ぶりの優勝を狙う日テレが、決勝進出を決めた。

 前半30分、MF阪口夢穂(27)のスルーパスに抜け出したMF長谷川唯(17)が右足で先制ゴールを決めた。

 後半34分には相手DFのオウンゴールで加点し、逃げ切った。長谷川は今年3月のU-17女子W杯初優勝に主力として貢献した若手のホープ。

 「リトルなでしこで世界一にはなったけれど、チームではリーグタイトルを逃していたので、皇后杯は絶対に勝ちたい。裏をとって決められたので良かった」。今大会3戦連発に、155センチ、44キロの小さな体で笑顔を見せた。

 また、今大会限りで引退する元なでしこジャパンMF小林弥生(33)が後半44分から途中出場すると、会場から大歓声があがった。

 主将のDF岩清水梓(28)は「最後に優勝して、弥生さんを笑って送り出したい」。来年1月1日に行われる浦和との決勝(味スタ)に闘志を燃やした。