神戸は2日、クロアチア1部ハイデュク・スプリトに所属していた日本代表DF伊野波雅彦(26)の完全移籍を発表した。この日朝、関西国際空港着の航空機で帰国した伊野波は、その足で神戸と交渉のテーブルに着き、正式合意。今日3日、鹿児島キャンプに合流する。

 伊野波は給料未払い問題などからハイデュク・スプリトの主力が大量に移籍したことなどを受け、1月17日に契約を解除。直後から神戸を含むJの複数チームからオファーを受けた。しかし、本人は欧州での移籍を目指しスペイン1部ラージョ・バジェカーノなどと会談。最終的には外国人枠の問題が解決せず、合意には至らなかった。結局、伊野波はスペインの移籍期限ギリギリの1月31日夜、神戸入りを決意。すぐに帰国した。

 伊野波はチームを通し「人生でこれほど悩み、もがき苦しんだ2週間はありませんでした」と明かした上で「自分の選択と確固たる決断に責任をもって、神戸を常勝軍団に作り上げたい」とコメントした。