<J1:浦和2-1鹿島>◇第22節◇18日◇浦和

 鹿島のジョルジーニョ監督(48)が、語気を強めた。後半、1点差に追いつき猛攻を仕掛けた。終了間際にはFWジュニーニョ(34)がゴール前で倒されたがファウルをとられなかった。さらに、ボールボーイが、浦和側が有利になるような場所に投げるなど、フラストレーションが頂点に達した。同監督は、審判について「今までいろんなことがあったが、私が現役のときよりもひどくなっている」と訴えた。

 鹿島にとって不利な判定だったから言っているのではない。前節磐田戦では、MFロドリゴ・ソウトにゴールを決められながらGKチャージとなってノーカウントになった。結果的に有利な判定を受け勝利を飾った。それでも試合後に会見では「残念ながらあれは磐田の得点。ファウルではなかった」と自ら切り出して認めていた。それだけに、この日も「審判はプレッシャーのある中で判断しないといけない。本物のレフェリーに指導を受けるべきだ。海外と交流をしているが、それだけではよくないことを、皆さんも分かっていると思う」と続けた。

 会見中には、通訳も「誰にどう伝えればいいのか分からない」と涙を流して訴えた。同監督は、さらに「世界一になった監督が、レフェリングに我慢できずに去っていったことを僕は知っている。その監督の名は(02年W杯ブラジル代表監督の)ルイス・フェリペ・スコラーリだ」と言って、会見場を後にした。