<天皇杯:広島1-1甲府(PK3-2)>◇準々決勝◇22日◇Eスタ

 甲府が、クラブ史上初の4強進出を逃した。前半23分に広島FW佐藤に先制ゴールを許すも、少ないチャンスを生かそうと奮闘した。

 前半終了間際には、甲府の圧力に屈した広島が、オウンゴールをして1-1の同点に。その後も何度かチャンスを作ったが、勝ち越すことはできなかった。

 最後はPK戦で屈し、城福浩監督(52)は「我々はPK戦を狙っていたわけではない。90分、(延長戦を含めた)120分での決着を狙っていた」と明かし、さらに指揮官は「もう1つ上のところで戦いたかった。それをさせてあげらえなかったのは、私の力のなさです」と自らを責めた。

 来季に向けて同監督は「昨シーズン、我々が(J1に)昇格するとは誰も思っていなかった。今シーズンは我々が(J2に)降格すると思っていた人は多い。それらを我々は覆してきた。覆すのが甲府の姿だ」ときっぱり。来季こそは、台風の目になることを約束した。