<天皇杯:川崎F0-1愛媛>◇3回戦◇20日◇等々力

 「第2のエヒメッシ」の活躍で、J2愛媛が金星を挙げた。前半34分、U-19日本代表のFW表原玄太(18)が、中央ライン付近で相手DFジェシと対峙(たいじ)。「U-19でコロンビアとやったので、DFがガツガツ来るイメージは似ていた」。ボールを奪うとそのままドリブル突破し、鋭いカットインから右足でゴール左に突き刺した。

 ドリブルが持ち味だが、リーグ戦では出場機会に恵まれなかった。この日先発メンバーに名を連ねると「チャンスだと思って、監督さんにゴールという結果で見返してやろうと思っていました」。好機をものにし、直後にも左サイドからドリブルで崩してシュートを放つなど存在感を示した。

 身長は165センチ。細かいタッチで相手を翻弄(ほんろう)する姿は、かつて所属した横浜FW斎藤学(24)をほうふつとさせる。だが「先輩からも『学はすごかったぞ!』という話は聞きます。(2代目と)そう呼んでもらえるのはうれしいですけど、新しい名前も欲しいです」と“本家超え”も見据える。

 2年後のリオデジャネイロ五輪も意識しており「J1相手に通用したのは自信になりました。リオの世代にも入っていけるように頑張りたい」。金星を力に変える。