U―23(23歳以下)日本代表の大分GK西川周作(21)が、完封勝利で五輪イヤーを“快幕”する。清水との開幕戦(8日・日本平)を控えた6日、大分での最終調整を終えた北京五輪「世代の守護神は「北京五輪へいい準備になるよう、あさって(8日)は無失点に抑えたい。プロ4年目で、今年にかける思いが一番強い」と完封発進を誓った。

 絶好の対戦相手だ。昨年の開幕戦は左ひざ後十字じん帯損傷が完治せず欠場。第2節から戦線復帰を果たしたが、ケガの影響があって納得いくプレーができなかった。その状態にトドメを刺されたのが、今回と同じ日本平スタジアムで行われた昨年4月の清水戦。「自分では止めたと思っていた。状態がよければ止められたと思う」という清水DF市川の強烈ミドルを浴びるなど2失点。次戦には先発漏れを強いられた屈辱を晴らす舞台だ。

 昨年の自分と同じようにMF家長、高橋をじん帯、半月板の負傷で欠いた状態で開幕を迎えるチームは、攻撃面にまだ不安を残す状態だけに「清水戦は集中力を保って、自信を持ってプレーします」。北京五輪代表と大分のゴールを背負う西川の08年シーズンが、完封勝利で幕を上げる。【村田義治】