FW玉田がピクシーフットボールの体現者となる。加入3年目。過去2年はケガもあり、出番にも恵まれず06年6得点、07年5得点と不本意な結果に終わった。だが、攻撃的で同じ天才肌のストイコビッチ監督の就任で日本屈指のタレントが目覚めた。開幕前日7日の練習でもキレのある動きを見せた。

 「この2年とは、見方を変えてもらわないと。やってるサッカーが攻撃的で自分にも合っている。楽しい。この2年間クラブに貢献していない。だから、貢献したい」と話した。得点も「最低2ケタ」と柏在籍時04年(10得点)以来の4年ぶり2ケタを目標設定。06年ドイツW杯以来となる代表復帰にも「選手皆が思っている気持ちと同じ」と独特の表現で強い意欲を示した。

 ピクシー流の味付けの中、自身の役割を問われると、しばらく考えたあと「スパイスだね、オレは」と名言を残した。国内最上級のスパイスが、魅力あるサッカーに彩りを加える。