横浜が15日の札幌戦で「三浦アレルギー」を克服する。10日、横浜市内で練習を行ったFW坂田は札幌の三浦監督について「(三浦監督が)大宮(監督)時代も勝てなかったからね」とポツリ。横浜がリーグ戦1分け3敗と苦手にした、高度に組織的な守備サッカーへのトラウマを口にした。

 DF中沢も「DF4人とMF4人がガチッと並んでいるのを見ると、それだけでウチはうまくいかなかった。三浦さんは僕らが嫌がるサッカーを一番よく知っている」と同調した。06年8月の大宮戦では、敗戦後に岡田監督が辞任。昨年9月にも、三浦サッカーを継いだ佐久間監督の大宮にホームで0―2と惨敗した。大宮にリーグ戦で勝ったことがなく、優勝から遠ざかる一因ともなっている。

 それでも今季は組織サッカー打破の切り札として、個人技術にたけるMFロペスも獲得。中沢も「もっと自由に、強引に攻めれば崩せる。今年は違うというところを見せないと」とうなずいた。名門復権のためにも、8日浦和戦に続く開幕2連勝を札幌で飾りたいところだ。