浦和FW田中達也(25)が、得点欠乏症に陥ったチームを救う。左太もも裏痛がいえた田中達が22日、前日21日に続いてフルメニューの練習を消化。今日23日のナビスコ杯京都戦のメンバー入りした。ようやく満足な状態で試合を迎える田中達は「京都戦に合わせ、今週はいい準備ができた。少しでもチームの役に立ちたい」と言い切った。

 浦和の得点力不足は深刻だ。エンゲルス新監督のもとで臨んだ20日のナビスコ杯神戸戦も0―1の黒星。昨季からの国内公式戦連続無得点は7試合になった。昨年11月の川崎F戦もPKの1点だから、流れの中でのゴールは、同10月の千葉戦後半ロスタイム以来9試合もない。その810分前の「最後のゴール」を決めたのが、田中達だ。

 エンゲルス監督の目指す「攻撃サッカー」は、確かにチームに浸透してきた。神戸戦も「チャンスはできていた」とFW永井。エンゲルス監督も「あとはメンタルの問題。得点を決めたい選手がいるかどうかだ」と話した。ゴールに飢えている1人が田中達だ。「得点がない状態に、歯がゆさはあった。誰でもいいからゴールを決め、勝ち点3をとりたい」。エンゲルス監督の攻撃サッカーを担う田中達は力強く言った。