<J2:甲府3-2C大阪>◇第6節◇6日◇小瀬

 C大阪が甲府に2-3で敗れた。前半に守備が崩壊し3失点。後半に甲府の選手が2人退場となり、数的優位となったが、2点を返すのが精いっぱいだった。エースFW古橋達弥(27)が右太もも、DF柳沢将之(28)が左太ももを負傷し、次節13日の広島戦(広島ビ)出場が微妙。開幕6試合で3勝3敗と出遅れ6位に後退。早くもJ1昇格に黄信号がともった。

 C大阪が、早くもがけっぷちに立たされた。甲府に今季初勝利を献上。前半、カウンター攻撃に対応できずに次々と失点し、攻撃陣も決定機を逃し続けた。後半は2人の退場者を出した甲府の守備にちぐはぐな攻撃を繰り返した。MF香川は「先制されて守備の意識が低くなった」と大量失点の原因をあげた。

 9人の相手に今季初ゴールをあげたFWカレカだが、ゴール前でのミスが目立ち、この日も決定力不足を露呈した。しかも、エース古橋と不動の右サイドバック(SB)柳沢が前半で負傷交代。左SBの尾亦も負傷離脱中で次節以降も主力3人を欠く可能性が高い。J1昇格に黄信号とも言える非常事態にレビークルピ監督は「今日、起きたことは受け入れがたい」と頭を抱えた。J1昇格を逃した昨季と同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。傷だらけのC大阪が、早くも正念場を迎えた。【奈島宏樹】