いよいよ直接対決だ!

 J2サンフレッチェ広島は13日、広島ビッグアーチで6位C大阪と対戦する。開幕ダッシュにつまずいたC大阪だが、サンフレとともに昇格本命に変わりはない。首位を走るサンフレだが、開幕3連勝後の2引き分けと停滞ムードが漂いつつある。最大のライバルを粉砕し、J1昇格を導く連勝街道へ復帰する。

 J1昇格へ最大のライバルと対決する。C大阪との対戦を控えてサンフレは11日、吉田サッカー公園でミニゲーム中心の練習に専念。大一番に向け、チームは万全の状態に戻りつつある。MF高萩、DFストヤノフが出場停止から復帰。開幕前から負傷離脱のMF柏木も、前節岐阜戦で先発し63分間プレーした。「徐々にキレが戻ってきている」(柏木)。地元で完全復活ののろしを上げる。

 今季初のダブル司令塔でC大阪を手玉に取るつもりだ。ペトロビッチ監督はこの日、高萩と柏木の両ファンタジスタの共存を試した。開幕ダッシュの立役者・高萩と、U-23(23歳以下)日本代表の司令塔・柏木を同時起用するぜいたくな布陣でライバルに挑む。

 先発組にGK木寺、DF盛田、ストヤノフ、槙野。中盤は左に服部、右に李。森崎浩と青山をダブルボランチに、高萩と柏木を1・5列目に配置し、1トップのFW佐藤寿を支える。「洋次郎(高萩)とはお互い理解し合っている」(柏木)。縦の関係を重視し、多彩な攻撃を仕掛ける。

 連勝街道に軌道修正だ。チームは開幕3連勝後に2引き分け。負けなしで勝ち点「11」と首位を走るが、後続との差は詰まっている。C大阪の次はJ1から降格の甲府と戦う。最初のヤマ場となるホーム2連戦を前にFW佐藤寿は「この2試合で勝ち点6を取る」。サポーターの後押しを受ける本拠地勝利で、停滞ムードを吹き飛ばす。【佐藤貴洋】