J1清水は12日、日本平に名古屋を迎える(午後2時開始予定)。9日の練習中に腰を痛めたGK西部洋平(27)の欠場が11日に決まり、北京五輪出場を目指すGK山本海人(22)の今季初先発が決まった。

 突然の出番にも、山本海は落ち着いていた。2連敗中で14位と苦しい状況でスタメンが巡ってきた。それでも「緊張はない」と山本海。昨年の北京五輪アジア最終予選では3連続完封を含む4試合に出場し、五輪切符獲得に貢献した。「五輪の時、監督のクビを支える立場だった。逆境に負けるヤワなハートじゃない。多少のことに動じる精神力は持っていません」。日の丸を背負って修羅場をくぐり抜けた経験が、平常心を生んでいる。

 U-23日本代表候補合宿メンバーが18日に発表されるだけに、絶好のアピールの場にもなる。「どこかで結果を残さないとって思っていたし、名古屋はいい相手」と力を込めた。山本海が2位の名古屋封じで連敗を止め、強烈にアピールする。【浜本卓也】