DF登録の大分根本裕一(26)が、プロ初のトップ下で6試合ぶりの「FWゴール」と白星を導く。左足からの正確なキックを武器にMF、DFをこなす左サイドのスペシャリストだが、横浜戦(26日・九石ドーム)に向けた24日の練習ではMF金崎とともに、FW松橋の1トップの下にポジションを取る2シャドーでプレー。普段よりも高めの位置での先発が有力となった。「小学校以来のトップ下だが、いつも通りのプレーをするだけ。点に直結するパスを出すのが自分の持ち味」と意気込む。

 ここまでリーグ戦7試合で先発はなかったが、16日のナビスコ杯新潟戦では左MFで今季初先発フル出場を果たし試合勘も戻った。2月の宮崎キャンプで根本のトップ下をテストしているシャムスカ監督も「パスの精度は高いし、キープ力もある」と期待を寄せる。「勝って(残り5試合のリーグ)中断期まで勢いを持っていけるようにしたい」と根本。眠れる攻撃陣を根本の左足が呼び起こす。【村田義治】