黄金ルーキーが“18歳弾”で一流への階段を上る。リーグ戦17位のコンサドーレ札幌は17日、札幌ドームで2位の名古屋と対戦する。高卒ルーキーのFW宮沢裕樹(18)が先発2戦目でプロ初ゴールを目指す。これまで活躍した高卒選手の多くは少ないチャンスを生かし、18歳で得点している。次節6月29日のG大阪戦は19歳の誕生日翌日。そのため名古屋戦が18歳最後のチャンスとなる。

 チームの勝利、そしてトップ選手の仲間入りのためにもゴールがほしい。宮沢は「18歳最後ですか?

 大竹(東京)、河野(東京V)も決めてますし。自分も早くゴールしたい」と今季高卒ルーキー3人目の得点に意欲を見せた。3日の京都戦での途中出場でデビューし、名古屋戦は4戦目。初先発した前節の大宮戦ではチームの6試合ぶりの勝利に貢献し、ラッキーボーイ的な存在になっている。

 けがや虫垂炎などで調整が遅れたが、少しずつプロの水に慣れてきた。14日の実戦形式の練習では三浦監督のゲキが宮沢に向けられた。「駄目だ!

 休みが多すぎる」。指揮官の厳しさも期待の大きさの現れだ。名古屋戦を終えるとW杯アジア3次予選の中断期間に入る。「今はヘッドが一番、得意かも。プロはなかなかシュートを打たせてくれないけどチャンスをつくって得点したい」。セルティック中村、浦和の高原らが決めた18歳の“出世ゴール”をストイコビッチ監督率いる名古屋にお見舞いする。【上野耕太郎】