18日のみちのくダービーを前に、J2仙台の“口撃”が始まった。手倉森誠監督(40)が16日の練習後、仙台らしい攻撃サッカーでの山形たたきを宣言。03年大分で師弟関係だった、山形の小林伸二監督(47)を返り討ちにする。山形は左足負傷で戦列を離れていたFWリチェーリ(20)が、仙台戦で6試合ぶりにベンチ入りする見込みになった。途中出場で持ち前のスピードを生かし、仙台守備陣を切り裂く。

 3連勝と波に乗るチーム同様に、手倉森監督が“絶口調”だ。ダービーに向け順調に仕上がり、師匠の山形・小林監督との初対決が待ち遠しい様子。

 手倉森監督

 (この1週間)攻撃的な面をやってきた。ここまでの3連勝は仙台らしさを我慢した。今節は見ているみなさんもスッキリした勝ち方をしたい。

 この日の紅白戦では、主力組に途中からFW田中、MF宮沢らが入った。ベンチ入り可能人数より1人多い、5人の選手を試し「ダービー必勝」メンバーを選別。みな好調で、誰を選ぶか、指揮官に取ってはうれしい悩みだ。

 手倉森監督

 小林さんに「誠やるじゃないか」と思わせたい。少ない点での試合を覚悟しているけど、小林さんの方が覚悟していると思う。オレはチャンスあれば大胆に行く。チャンスの時はとことん攻めさせる。

 笑顔で語る言葉に、師匠率いる山形たたきの決意がにじんだ。【山崎安昭】