「ワースト3」との6月残り3連戦に、ベガルタが昇格の命運をかける。21日の徳島戦(14位)から25日熊本戦(15位)28日水戸戦(13位)と続くJ2仙台の手倉森誠監督(40)が19日「3戦必勝」をノルマに課した。

 自動昇格圏内の2位山形とは勝ち点7差。これ以上離されれば、J1昇格への致命傷になる。3連戦での取りこぼしが意味するものは選手も分かっている。MF関口は「徳島戦で(今後が)大きく変わってくるから勝たないと」と話せば、MF梁は「これ以上(勝ち点を)離されるのはよくない」と引き締める。

 練習後、指揮官は「夏に弱いと言われるけど(夏前に)そうは言っていられない状況にきた。勝ち点9を取って、順位を山形より上げないといけないし、そのチャンス」とピリピリ。これまで取りこぼし続けた勝ち点の「回収シリーズ」となるか、昇格に黄信号がともるのか―。まずは徳島戦の結果から目を離せない。【山崎安昭】