勝手知ったるホームのピッチに「落とし穴」が-。

 25日、ユアスタに熊本を迎撃するJ2仙台のイレブンが、ピッチ状態を心配している。15日に行われたラグビー日本代表-トンガ戦の影響で、グラウンドが荒れていないか…。ウオーミングアップで、いつもと違う「庭」の感覚をつかまなければ、格下に文字通り足をすくわれる。

 24日の時点で本拠地の芝は、見た目は問題ない。心配なのは芝に隠れたデコボコ。管理業者は「芝の成長期なので元に戻ってます。全体に砂を入れて平らにした」と胸を張る。だがスタジアム職員は「見えない凹凸があるかも」と普段と状況が違うことを憂慮した。

 砂を入れたこと自体が不安材料だ。同様の条件下でプレー経験のあるFW平瀬は「砂を入れると走りにくい。見えない敵だよ」と証言。ほかの選手も、試合前約15分のチェックを「入念にする」と口をそろえる。最下位相手に「落とし穴」にはまれば、ダメージは計り知れない。【山崎安昭】