ディフェンシブFWが、ディフェンシブMFに転向?

 コンサドーレ札幌のFW中山元気(26)が、次節5日の清水戦(札幌厚別)は左サイドハーフで先発起用される可能性が浮上してきた。

 2日、札幌・宮の沢の練習場で行われた20分間のミニゲームで、中山が入ったのは中盤の左サイド。慣れないポジションだが、攻撃だけでなく相手へのプレスなど守備面も無難にこなした。レギュラー組が免除された午後練習に中山の姿はなかったが、FWはダビ、アンデルソンが確実なことから、MF投入の公算が高くなった。

 前節G大阪戦でMF藤田に代わり後半25分から右サイドハーフに入った。左ひざの内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、4月12日磐田戦を最後に試合から遠ざかっていた。復帰戦でいきなり慣れぬ役割を任された格好だが「自分としては問題なく積極的にプレーできたと思う」と納得顔で振り返る。186センチ、74キロの当たり負けしない体格に加え、豊富な運動量は中盤でも生きた。

 札幌はボランチのクライトンが攻撃参加時の逆襲をどう防ぐかが課題となっていた。三浦監督にとっては欧州選手権のドイツなどを参考にしての中山起用だったが「フィジカルの差は大きい」とあらためて確認できた。前節後「(清水戦の)メンバーはもう1度、考える」と話していただけに、献身的な動きができる中山のサプライズ起用がありそうだ。【上野耕太郎】