ゲンの良い“聖地”での試合を前にアクシデントが襲った。コンサドーレ札幌は5日、札幌厚別公園競技場で清水戦に臨む。試合を2日後に控えた3日、エースのFWダビ(24)が発熱のため練習を欠席。復帰したばかりのDF西嶋弘之(26)も練習中に右ひざを痛め、途中離脱した。三浦監督も「1人戻ればまた1人…。選手層はそれほど厚くないからなぁ…」と度重なる不運に戸惑い気味だ。

 06年9月13日以来12試合負けなし(7勝5分け)と相性が良く、聖地と呼ばれた札幌厚別で今季初めての試合。リーグ17位と低迷しているだけに、浮上のきっかけにしたい1戦だ。それだけにエースの離脱に不安が広がった。三浦監督は「普通であれば大丈夫かな」と不安を打ち消した。しかし、ダビが欠場した今季4試合は全敗。昨年からの通算でも6勝1分け7敗で2点以上取った試合は1試合しかない。

 それに加えて復帰戦となった前節G大阪戦でゴールを決めた西嶋が欠場する事態に陥れば、得点力は大きく低下する。この日の紅白戦には、ダビの代役として砂川を起用したが、FWは本職ではない。三浦監督は「(アクシデントは)どのチームもお互いさま」と言うが、主軸の離脱は選手層の薄い札幌にはより痛手となることは間違いない。【上野耕太郎】