清水DF青山直晃(22)が18日、北京五輪日本代表のバックアップメンバーに選ばれた。この日は22歳の誕生日ということもあり、20日のホーム新潟戦(日本平)へ向け、気持ちを新たにした。

 五輪代表のバックアップメンバー入りに、青山は何とも言えない表情を浮かべた。「何が起こるか分からない。準備したい」と話したが「何と言っていいのやら。複雑」と、素直な心情を吐露した。予選ではチーム最多11試合に先発し、最終予選では最多得点。攻守に存在感を示していただけに、五輪代表入りは確実とみられていた。まさかの落選から4日。元チームメートにけが人が出た場合のみ北京行きとなるだけに、22歳の誕生日に届いた一報は「朗報」とは言い切れないものとなった。

 新潟戦に集中することで、モヤモヤを吹っ切る。出場停止中だった17日の川崎F戦は、静岡に残らず、等々力まで観戦に行った。「上から見たかった」と、守備のバランスとDFラインを俯瞰(ふかん)で確認。「自分ではああしよう、こうしようとイメージしていた」。秘策を練っていた。

 2連敗で15位にまで落ちたチーム状況を打開する。「勝つしかない状況。どんなに悪いサッカーでも勝てばいい」。なりふり構わず、ただ清水の勝利だけを求め、青山が走る。【斎藤直樹】