浦和エンゲルス監督が、「ケンカ大歓迎」でリーグV奪還と、ACL連覇に準備する。先月27日に東京Vと引き分け首位から陥落。中断期間に入ったが、3日のミニゲーム中にFW永井が同監督に直接物言い、4日には若手のFWエスクデロとMF細貝が、球際でケンカまがいに激しくぶつかりあうなど、ピリピリムードが漂っている。不協和音とも受け取れる一連の行動に、同監督は「どんどんやってほしい」と大歓迎した。「日本人は感情をあまり外に出さないから、分かりやすくていい。僕にとってうれしいこと」。若手2人のピッチ内衝突を聞いた中村強化本部長も「いいね!チームがぴりっとする」と、起爆剤として期待した。

 チームをファミリーと言い続けてきた指揮官は「試合2、3日前ならよくないけど、今なら大丈夫」。中断明けの13日の大分戦から、この緊迫感をピッチに持ち込む。【栗田成芳】