日の丸2トップで連敗阻止だ。両足首痛に悩まされてきた大分FW高松大樹主将(27)が、4日の川崎F戦(等々力)で5カ月半ぶりにスタメン復帰し、日本代表に初選出されたFW森島と新旧代表2トップを初形成する。3月23日に左、4月20日に右、9月5日に再び左と今季3度、足首の負傷で戦線を離脱。痛めた足首はまだ完治していないが「最初から飛ばしていきたい。60~70分持てばいい」と意気込む。

 大分ひと筋で前節、J通算200試合出場を果たしたチームの顔だが、今季はリーグ戦9試合出場で無得点。好調なチームの陰で苦しんできた。けがで日本代表からも遠ざかったが、MF高橋は「(久しぶりでも)違和感はない、キープ力は日本の中でもトップクラス。やっぱり存在感がある」とエースの復帰を喜ぶ。

 これまで先発した森島と入れ替わりでピッチに立つことが多く、2人そろってプレーするのは今回が初めてになる。「若い選手には勢いがある。サポートしてチームを盛り上げていきたい」。前節、不敗記録が止まった大分にとって、これからが優勝争いの正念場だ。何度も残留争いを経験しながらチームを引っ張ってきたエースが、今度は厳しいV戦線を力強くけん引していく。【村田義治】