<J1:神戸1-0浦和>◇第29節◇18日◇埼玉

 神戸MF大久保嘉人(26)が「残留当確弾」を呼んだ。後半37分ロングクロスから、FWレアンドロが値千金の決勝弾を決め、アジア王者から03年5月11日以来5年ぶりの勝利。大久保は「客もいっぱい入っているし、黙らせたろかって(仲間と)話してた。(決勝弾は)ゴール前が空いてて『何であそこが空いてるんや?』って思いながらパスを出した。浦和は調子悪いんじゃない?」と満足げに話した。

 今季の残留の目安となる勝ち点40にチームを浮上させたが、体は悲鳴をあげていた。日本代表として出場した15日のW杯最終予選ウズベキスタン戦前後から持病の右ヒザ痛が悪化。この日はテーピングを施して出場した。しかし固すぎたことで動きが鈍くなり、後半から外したが「蹴ると痛い」。決定的なシュートがバーに弾かれるなど、岡田監督の御前試合で得点こそ逃したが、残留を確実にした貢献度は計り知れない。