<J1:G大阪2-1磐田>◇第29節◇18日◇万博

 磐田は、引き分け目前だったロスタイム直前の後半44分に失点。G大阪に1-2で敗れ、J2との入れ替え戦に回る16位に落ちた。

 1度はクリアしたFW前田が、思わず頭を抱えた。直前のピンチを防いでいたDF加賀は、力が抜けたようにしゃがみ込んだ。後半44分、G大阪の左CKのこぼれ球をフリーのFW山崎に蹴り込まれた。勝ちにいくのか、引き分け狙いか-。中途半端に前線に3人が残り、手薄になった穴を突かれた。すり抜けた勝ち点1。DF茶野は「こういうところで勝ち点を失ってしまうのが現状」と嘆いた。

 前半13分、右CKのこぼれ球をMF松浦が豪快なJ初得点で先制した。3分後に追いつかれ、以後は劣勢。だが、MF犬塚は「前半でつると思った」ほどMF遠藤に揺さぶられても、張り付き通した。後半23分にはGK川口が至近距離シュートを防いだ。腰痛をおして出たDF田中を中心に、磐田の3倍のシュート15本に体を張って粘っていた。それだけに川口は「いくら止めても、最後を止めないと意味がない」と悔やんだ。

 再び突入した降格圏内。ただ、千葉が引き分けるなど、現状に大きな変化はない。前半38分に「狙いすぎて」GKとの1対1を外したFWジウシーニョは「残り5試合。すべて決勝戦のつもりで戦う」と言い聞かせた。【今村健人】