コンサドーレ札幌が「異業種観戦」を検討していることが15日、分かった。来季からプロ野球の日本ハムやレラカムイ北海道の試合などをクラブ全体で観戦するプラン。クラブ関係者は「もちろん試合や練習の日程が最優先になるが調整できれば、チーム全体で見られる機会が何度かあってもいい」と話した。「スポーツ観戦ツアー」を実施し、視野を広げるつもりだ。

 今月、クラブの社員は矢萩竹美社長の意向で札幌ドームなどで争われた世界ラリー選手権(WRC)を観戦し、運営方法などを学んだ。今後も観戦を継続する方針で、メンバーは現場の監督や選手も含まれている。選手が日本ハムのファンサービを肌で感じ、サポーターへの対応につなげるなど、本業に役立てる意図がある。

 選手はこれまでも個人的に観戦することはあったが、全体で視察することはなかった。ほかの分野から吸収したことをサッカーに還元していく。