J2仙台MF関口訓充(23)が、持ち前のスピード&スタミナで存在感を発揮した。鹿児島キャンプ4日目の30日、1000メートル走×8セットを実施。関口はグラウンド1周(約333メートル)1分20秒のタイムを設定されたが、1分を切る力走で他選手を圧倒。8本すべてトップでゴールし「見ましたか?

 僕のカール・ルイス級の走り。世界陸上の金メダルを目指しちゃおうかな」と余裕の表情でメニューを消化した。

 中学時代、校内のマラソン大会で3連覇するなど長距離走も得意。オフも地元の東京・多摩で持久力を高めた。兄恭史さん(27)が監督を務める中学生のクラブに練習参加し「乳酸に体が慣れて、除去しやすくなるペースを意識しながら」(関口)自主トレした。

 J1復帰を逃した昨季は去就に揺れた。関係者によると、複数のJ1クラブから興味を示されたが「越年も考えたけど、監督や先に残留を決めた(MF)梁さんと話してチームに必要とされていることを感じた」と残留を決意。昨年の大みそかにサインした。

 強い決意で挑む今季について関口は「J1に上がらなければ、残った意味がない。ベガルタで活躍して、日本代表にも行きたい」。ベガルタ生え抜き初の日本代表入りも目標に掲げた。【木下淳】