J2湘南が、主将なしでJ1昇格に挑む。反町康治監督(44)は22日、主将を決めずにリーグ戦に臨むことを明言。「必要なのは、試合前のコイントスだけでしょ」と、試合ごとに主将を指名する方針を示した。すでに練習試合では最も若い選手に任せるなど「反町流」を徹底。選手会長のMF田村は「全員に自覚が生まれる」と歓迎した。

 北京五輪監督時代も予選までは「日替わり主将」だった。クラブ初、Jリーグでも異例だが「決めなきゃダメ?」。WBCの原監督も主将を決めない方針だが「はやりなのかもね」と笑った。この日は、ファン感謝イベント「ベルマーレワンダーランド」に出席。平塚駅前商店街には、過去最多の1万1000人が集まった。「目標は1つ。みんな分かっているから」。あえてJ1という言葉は使わず「応援にピッチで応えたい」と昇格を約束した。