横浜F・マリノスは柏に0-1と敗れ、ホーム最終戦を白星で飾れなかった。東地区9位に後退した。

前半42分に左サイドを破られ、クロスボールを柏レイソルMF汰木康也に流し込まれた。相手に与えた決定機はこの1本のみ。被シュートは5本に抑えながら、引いてゴール前を固めた相手を最後まで崩し切れなかった。

今季も7ゴールを挙げ、チームの得点源になるFW谷村海那の決定力に頼るところが大きい。どれだけ谷村にラストパスを供給できるかが一つのポイントだが、相手も警戒する中いい形で渡すことができなかった。

昨季は右ウイングに入る「魔法の左足」を持つクルークスとのコンビが際立ったが、直近は攻守に献身性の高いFW近藤友喜が先発で起用され、クルークスはベンチスタートとなっている。加えて後半22分にクルークスが投入されるタイミングで、谷村はベンチに下がった。

そこの起用法について、大島秀夫監督は「シンプルにリーグ戦で与えられた役割をしっかりアピールできている方が、やっぱり選ぶ基準になっています。(前節の)鹿島相手に守備のタスクをまずこなしてというところで(先発に)友喜を選びました」と説明した。

強度の高い守備からいい攻撃へつなげる。そのコンセプトを基準としたところ、調子のいい近藤がクルークスより先の立ち位置にいるということだ。

また、大島監督はこう続けた。

「ジョルディがいいとか悪いでなく、今年はどれだけそのシーンを出せているか、今年はその形がだいぶ警戒されている。そこでこのままずっと同じものをやり続けるのか、新しい違ったオプションにもトライして、両方持てるようにという判断もあります。攻撃に関しては、点を取るためにどれだけクオリティーを出していくか、チームとしてレベルアップしていくか、というところでトライしている中での選択です」

東地区のリーグ戦も残すところ1試合。直近の試合を見れば守備は整いつつある。山根陸と渡辺皓太のボランチコンビも持ち前の展開力が光る。それだけに最終局面でどう崩していくのか、横浜の課題をそこに見ている。【佐藤隆志】