<プレシーズンマッチ:C大阪1-0G大阪>◇22日◇長居

 今季6冠を狙うG大阪が持ち味を出せずに完敗した。これで今季の対外試合は1分け5敗と勝ちがない。西野監督は「今日は内容、結果を伴うゲームをしたかったが、少しプランとは異なっている現状を感じる」と仕上がりの悪さに頭を抱えた。今季最初のタイトル獲得を狙う28日ゼロックス杯鹿島戦へ不安が残った。

 内容がよければ、まだ救いがあった。しかし、簡単にボールを奪われ、香川、乾のカウンターに振り回されっぱなし。攻めても迫力を欠いた。シュート数は相手より5本少ない10本。MF遠藤は「課題ばっかり。中途半端にやられるより、今日みたいにボコボコにされた方がよかった」とまで言った。

 悩みは尽きない。この日のスタメンに新戦力はなし。離脱中のFWチョ・ジェジンは前日21日に精密検査を受け、右ひざの炎症で無期限リハビリとなった。柳田ドクターは「(復帰が)いつからと明言できる状況ではない」。3月7日の開幕千葉戦はおろか、シーズン序盤にまったく計算できない事態だ。右アキレスけん痛のFWレアンドロも含めた合流時期について、西野監督は「こっちが聞きたいですね」と言った。

 右太もも打撲のDF加地もゼロックス杯は欠場が確実。昨年末に右ひざ手術を受けたMF二川も復帰は3月中旬以降になる。昨季から戦力ダウンのまま、開幕まであと2週間。今季大目標の最初の「冠」で、つまずくわけにはいかない。【北村泰彦】