秋開幕翌春閉幕(秋春)シーズン制への移行が、見送りとなる可能性が高まった。Jリーグ将来構想委員会が2日、東京・文京区のJFAハウスで行われ、秋春制への移行を討議。委員長でもある鬼武健二チェアマン(69)は「尽くされた議論を整理して、9日の日本協会常務理事会に報告する」と発言した。同委員会では「賛成と反対が半々だった」としたが、降雪地域のクラブからの強い反対意見もあって、当初案だった10年はもちろん、早期の移行は難しくなった。

 結論を一任された鬼武委員長は「日本協会の意向もあるが、積雪地域の問題もある」と慎重。仮に移行となってもスタジアムや練習場、アクセスなど課題は多く、降雪地域の選手やサポーターから反対意見が噴出している。Jクラブが40を超えた場合のJFLとの入れ替えなど早急に決めなければならない問題もあり、秋春制が再検討されるのはその後になりそうだ。