<J1:広島0-0清水>◇第9節◇2日◇広島ビ

 清水はアウエーで広島に0-0。3戦連続のドローとなった。

 すっきり「五月晴れ」とはならなかった。後半ロスタイム、FW原からのクロスにFW岡崎が最後のチャンスを迎えたが、振り抜いた左足は空を切った。「ちょっと焦ってしまった。しっかりと当てないといけない場面だった」と、エースは反省の弁を並べた。後半18分にFW永井、同30分に辻尾を右サイドMFに投入した。さらに同37分には、最後のカードとして原を切り“攻撃型シフト”に切り替え相手ゴールに迫ったが、1点が遠かった。

 我慢の時間帯が続いた。ダイナミックなサイドチェンジを有効に活用する広島に対し、守備陣形を崩さずゴール前を固めた。前半自軍3本に対し、相手8本のシュートを守備陣が踏ん張って防いだ。ハーフタイムに長谷川監督は「よく辛抱した。ここらが勝負だ!

 」と、後半の45分間に勝負をかけたが、3戦ぶりの無得点に終わった。

 3戦連続、今季5度目のドロー。試合後、長谷川監督は「中2日のタイトな日程の中、最後まで集中して戦ってくれた」と、選手をたたえながらも「ゴールをこじ開けられれば最高のゲームだったが…

 」と唇をかんだ。上位浮上に必要なものは「勝利」しかない。【為田聡史】