コンサドーレ札幌が、16日の岐阜戦で、記録更新に挑む。4月19日C大阪戦から5月5日栃木戦まで、札幌ドームで3連勝中。過去同スタジアムでは2度の3連勝こそあるが、4連勝はない。記録を打ち立てるだけでなく、ここまで14試合にフル出場している趙晟桓(27)と吉弘充志(24)のセンターバックコンビが、今季ホームでまだない完封を誓った。

 岐阜戦がJ通算50試合目の出場になる吉弘が、試合前日の15日、無失点への強いこだわりを口にした。「ディフェンスとして結果が出せていないから。チームに迷惑をかけていると実感している。0に抑えたい」。チームは8戦負けなしも、前節10日の徳島戦は2点リードを追い付かれるなど、8戦10失点と決して抑え込んではいない。無失点は2度あるがいずれもアウェー。ホームで守り切りたい思いは強い。趙も「今回は0で終わりたい」と声を強くした。

 ここまで全戦フル出場しているのは2人だけ。趙が「疲れはあった」と話すように、移動と連戦による体調面での不安もあった。しかし石崎監督の配慮で14、15日と軽めのメニューが組まれ、リフレッシュできた。吉弘は「得点を取って、失点0がベストだから」とホームでは07年10月以来となる完封勝ちに意欲を見せた。