G大阪のFW播戸竜二(29)が、無観客試合回避に燃えた。20日のACL・FCソウル戦(万博)に向け、19日は万博練習場で最終調整。新型インフルエンザの影響で一時は無観客での開催が濃厚だったが、急転して通常開催となった。今季の公式戦初先発が濃厚な播戸は「お客さんがいるのと、いないのとでは背中を押してくれるパワーが違う。とりあえずはよかった」と意気込んだ。

 18日のこと。金森社長を本部長とする「G大阪新型ウイルス対策本部」が無観客開催か、通常開催かを協議していた。その最中に、練習を終えた播戸が悲痛な叫びを訴えたという。同社長は「『サポーターを入れてやってください』って言うんだよ」と明かした。感染拡大の恐れは理解しながらも、プロとして“非日常”の試合は避けたかった。

 チームは06年5月3日全北現代戦から、ACLで19戦負けなし。既に1次リーグ1位通過を決めているが、FCソウル戦は不敗の継続がかかる一戦でもある。播戸は「お客さんに、たくさん来てとは言えないけど、ゴールを決めてウイルスを吹き飛ばしてやらんとね」と宣言。暗い話題ばかりの大阪を、播戸弾で少しでも元気にしてみせる!