石さんはブレない。J2札幌は27日、仙台と対戦する。石崎信弘監督(51)が26日、チームはここ4試合勝利なしと結果が出てないが、戦い方は一貫し続けることを明言した。連続してボールに奪いにいく積極的な守備と、中盤でつないで崩す石崎流をリーグ終了まで徹底する方針をあらためて示した。

 1度決めたら最後までやり通す。「結果が出ないからといって簡単に選手を入れ替えたり戦術を変えたりすることはない。勝つことも大事だが、チームづくりは目的を持たなければならない」。前節は17位の横浜FCに引き分け、昇格圏との勝ち点差は15に広がったが石崎監督に動揺はなかった。

 メンバー選びも石崎イズムを踏襲する。仙台戦遠征メンバー16人で、前節からの変更は、出場停止明けのDF吉弘が入っただけ。選手入れ替えが根本的解決にならないと判断した。札幌の今季出場選手19人はリーグ最少だ。首位湘南は20人、2位C大阪も21人と少ないが、チームが好調なだけにスタメン変更が少ないのは当然。逆に札幌がチームの柱を崩さず戦い続けていることの裏返しでもある。

 「途中経過で一喜一憂はしない。リーグ戦は最後に正直な力が出る。周りの結果より自分たちのサッカーがどうかということ」。どこかの国の首相のようにぶれることなく、シーズンを戦う。【永野高輔】