「夜行性エース」の本領発揮だ!

 J1山形FW長谷川悠(22)が23日、新潟との「天地人ダービー」(26日)で、2試合連発&3連勝への意気込みを口にした。敵地での一戦(午後6時開始)は、好相性を自認するナイターゲーム。ナイターシーズン突入後3戦目となった、19日の磐田戦で得点し上り調子だ。夜空のもと、サポーターに爽快(そうかい)感を与える勝利に導く。

 心の重しが取れた長谷川が、動きまで軽くなった。この日の練習場も気温が30度近くまで上がり、コンディションが心配される中でも「気持ちいいですよ」と言い切るエース。小林監督も「1点取ってから、すごくシャープになった。いいんじゃない」と目を細める軽快さだ。磐田戦での、リーグ戦出場8試合ぶりのゴールで本来の動きを取り戻した。

 「夏というか暑いのは嫌い。だけど気温が下がる夕方とか夜は、体が動くから好き」という長谷川。実際に長谷川は、Jリーグ戦通算ゴール(J1で6得点、J2で13得点)の63%にあたる12点を午後4時以降開始の試合で決めている。昨季にいたっては約70%の9点を夜空のもとで挙げた。

 「4時から男」が、いよいよ活性化する時期。しかも「観客がたくさん入るのが大好き」という長谷川の完全復活劇に、新潟戦は持ってこいだ。「点を取って気持ちいい歓声を浴びたい。FWだから」と2戦連発のシーンを、頭に描いた。ゴールのにおいをかぎつける夜行性の長谷川が、チャンスを逃すまいと目を光らせる。【山崎安昭】