コンサドーレ札幌は7日、札幌・宮の沢で紅白戦を行った。石崎信弘監督(51)は高校生Jリーガー古田寛幸(18)を前節福岡戦同様、右サイドハーフに起用。ブレーク中の18歳を同サイドに固定し、風邪から復帰したMF藤田征也(22)を本職の右から左サイドハーフに変更する新布陣を試した。

 石崎監督は攻撃の軸として起用してきた不動の右サイドハーフ藤田を配置転換してまで、古田のポジションにこだわった。「古田を左にする案も考えたが良さを引き出すには右がいい。(藤田)征也は右だとサイドに張りすぎることもある。左なら中に入りシュートも打ちやすくなる」。左利きながら中央に切り込みドリブルで勝負する古田、右サイドで今季29試合出場も無得点と悩める藤田を同時に生かす新システムの導入に踏み切った。

 「福岡戦の後半は動けなかった。まだまだ運動量が足りない」と古田が言えば、サッカー人生初の左サイドが濃厚な藤田も「お互いの良さを出せればチーム全体が良くなる」と前向きだった。