J2仙台FW陣が再び、ピンチをチャンスに変える。最近の公式戦10戦6発のFW中島が新型インフルエンザに感染し、J2初優勝の可能性がある29日のアウェー徳島戦を欠場。だが「今年は誰が欠けても結果を出してきた」と手倉森監督に「不安」の2文字はない。代わる2トップには、平瀬とマルセロ・ソアレス。中原も左ひざ負傷から復帰し中島の穴を埋める。

 今季のFW陣は互いの欠場を「結果」で補ってきた。10月21日の草津戦で平瀬が負傷した後、次節25日の札幌戦で中原が決勝点。ソアレスが出場停止だった10月4日の富山戦では、中島が決勝ゴール。「誰が出ても勝つ。それがチーム」と中原が言えば、ソアレスは「(中島)裕希の分までオレが走る」と約束。平瀬は「不調の時は周りが助けてくれるから、好調の時に出番が来て結果が出る」と分析した。ベガルタの最前線は、少々のアクシデントでは動じない。【木下淳】