コンサドーレ札幌のFW宮沢裕樹(20)が28日、新加入の元日本代表FW中山雅史(42)への弟子入りを志願した。この日、札幌市内で行われたJR北海道「ガンバロウ北海道餅つき大会」に参加し、来季の目標としてJ1昇格と「ゴン塾」入塾を明言。FWとして、かつ人間として大ベテランのエッセンスをすべて吸収する構えだ。

 宮沢があこがれの中山隊長から点取り屋としての嗅覚(きゅうかく)を盗み取る。22歳離れたサッカー界のカリスマは、宮沢にとって英雄の中の英雄。4歳だった93年、ドーハの悲劇をテレビ観戦し、天を仰ぎ悔しがる中山の姿にプロとしての執念を感じとった。それだけに「夢のような人と同じチームでできるのは楽しみ。サッカーに対する姿勢や気持ちをしっかり学びたい」と、中山オーラを100%つかみとるつもりだ。

 学んだことは昇格、そして12年ロンドン五輪につなげる。「来年は昇格するのが目標。チームで活躍して世代別代表にも選ばれるように頑張りたい」と、2つの顔で奮闘することを誓った。