日本サッカー協会の常務理事会が12日、東京・本郷のJFAハウスで行われ、秋春制へのシーズン移行に関して調査を続けていく方針が確認された。かねて移行を主張している犬飼基昭会長(67)が再提案した形で、同会長は「これからも検討するという結果になった。今後はメンバーを増やして検討していきたい。協会とJリーグがサッカー界全体の問題として取り組む」と語った。施設整備や、その財源の確保など、クリアすべき課題は多いが「一刻も早くやりたい。11年に実行できることがあればやっていく」と、積極的な姿勢を見せた。

 一方、現行制度の維持を主張しているJリーグの鬼武健二チェアマン(70)は「調査を続けて、いろいろな結果を知ることは、悪いことではない。ただ、課題は多く、今のままではね」と、あらためて移行は難しいという見解を示していた。