浦和FW原口元気(18)が、ロック歌手の矢沢永吉の自伝「成りあがり」を持参して15日からの宮崎合宿に臨む。原口が生まれる13年も前に出版されたベストセラーで、14日の練習後「年末年始、熊谷の実家に戻ったら家にあったから読んでみたら結構おもしろかったので持っていく。合宿中はかなり走ると思うので、走る準備はできています。オレも成り上がりたいですね」と話した。

 昨季は、フィンケ監督の若手育成方針もあり、34試合中32試合に出場し、1得点した。しかし今季は広島からMF柏木が加入し現在、ブルキナファソ代表MFサヌーと交渉するなど、2列目の競争はより激しくなった。「ポジション死守じゃなくポジションを新たに奪う気持ちでやります」。貧しい少年時代を経てロック界の頂点に立った矢沢のように、チーム内競争に打ち勝って、原口がサッカー界のトップに成り上がる。