J1山形FW長谷川悠(22)が、右足首痛の影響で3月6日のリーグ開幕戦(対湘南)出場がピンチであることが19日、分かった。昨年5月2日の柏戦で右足首をねんざし、シーズンの半分以上を痛みに耐えながらプレー。オフの間、治療に専念したが、グアムキャンプ中(1月25日~2月4日)に接触プレーで再発。状態に不安を抱えている。

 昨季は、試合直前にしか打たなかった痛み止めの注射をキャンプ中に使用するほど、右足首の状態は思わしくない。小林監督は「(長谷川は)軽傷だけど、開幕にすべての照準を合わせなくてもいいのかな」と話し、長谷川不在時の布陣も思案中だ。

 昨季10得点の大黒柱は開幕を見据え、別調整せずコンディションアップに取り組んでいる。だが、ここまで4試合消化した練習試合で出場は45分間のみ。練習中に患部を気にするようなしぐさも見せ、調整遅れは明らかだ。

 長谷川自身も「ボールに触った時、自分でも『アレッ?』って思う時が多い」と表情を曇らす。腫れや痛みと相談しながら、患部周りの筋肉補強をしているが、短期間で効果が出るかは微妙。残る練習試合4戦で実戦感覚を取り戻し、奇跡的な回復はあるのか-。エースの試練は続く。【山崎安昭】