エースの穴はゲンキが埋める。J1清水は次節神戸戦(20日=アウスタ)を前に18日、紅白戦を行った。主力組の3トップに、前歯を負傷中のFW岡崎に代わりFW大前元紀(20)が入った。長谷川健太監督(44)は明言こそ避けたが、3年目ストライカーのプロ初スタメンが濃厚となった。

 大前が主力組を意味する黄色のビブスを着て、FW岡崎の定位置でもある3トップの左へ入った。試合2日前の紅白戦での“抜てき”は、事実上、プロ初スタメンを意味していた。「特に気負ったりということはない」と、周囲の選手との連係もそつなくこなし、違和感なく堂々とプレーした。スタメンについて「まだ、分からない」と長谷川監督は慎重だったが「プレシーズンでも先発してるし、特に心配はしていない」と期待を込めた。

 自力でつかんだチャンスだ。今季は開幕広島戦(1△1)で途中出場し、後半ロスタイムに劇的同点弾を決め、いきなり強烈に存在感を発揮。前節の山形戦(3○0)でも粘り強いプレーでMF伊東の3点目につなげた。「チャンスをもらえたら結果を残さないと意味がない」と、ここまでの2試合でコンスタントに結果を残してきた。ただ「自分のアピールも大事だけど、チームが勝つことが一番」と、チームへの貢献もあらためて強調した。

 役割は理解している。「前線でアクションを起こして、後のことを考えないで、いけるところまでとにかく動く。前の選手が動かないと試合が動かないから」と、キックオフからフル回転を誓った。さらに「特長はシュート。ドリブルシュートとか…。う~ん、どこでもいいから点をとりたいですね」。FW岡崎の分まで大前は“ゲンキ”だ。【為田聡史】