<J1:G大阪1-1清水>◇第7節◇17日◇万博記念競技場

 G大阪のMF明神智和主将(32)が、06年の移籍後初めてPKを蹴った。前半39分にDF高木がペナルティーエリア内で倒されたが、誰もPKを蹴るそぶりを見せない。職人・遠藤が左太もも裏筋膜炎で欠場し、ルーカスも不在。数秒後、明神がためらいながらボールをセットすると、すぐにゴール右隅に決めた。「柏時代には蹴ったことありますけど、ガンバではPKは初めて。誰も蹴る人いないんですもん」と苦笑いだ。

 貴重な得点で首位清水から勝ち点1を拾った。西野監督は「蹴る選手をためらっているから(誰が蹴るか)言おうと思った。それは明神じゃないです」。離脱者が続出し、キッカーすらいない。攻撃的スタイルのはずが、掟破りの5バックでようやく守りきったほど。同監督は「スコアが正確かどうか…。全員がギリギリ、目いっぱいのところでよくやっている」。普段は強気な指揮官が、弱気発言を繰り返した。