清水DF岩下敬輔(23)が2カ月ぶり帰ってくる。神戸戦(3月20日)で左足甲の靱帯(じんたい)を損傷し、戦列を離れていた「守備の要」が、22日のナビスコ杯横浜戦(午後3時=アウスタ)でスタメン復帰を果たす。19日の練習試合に続き、20日の紅白戦でも主力組に入り守備陣を統率。長谷川監督は「今回は岩下が、どこまでやってくれるかですね」と、次戦での先発起用を示唆した。

 離脱から1カ月が経過した4月20日に全体練習に合流し、同21日の練習試合で実戦復帰。その後も、サテライト戦の出場を繰り返し、公式戦復帰へこぎつけた。この日までは左足でのキックは一切、使わずにプレーしてきたが「もう大丈夫。試合になれば関係ない」とキッパリ。さらに「相手がどうこうじゃなくて、自分の色を出していければ」と、腹は決まっている。

 チームはリーグ戦首位で中断期間に入るが、ここ3戦連続2失点と守備の課題が目立つ。「うまくいかないゲームでも『自分だったらこうする』というイメージ持ちながら見てきた。自分が出たときに表現しないと意味がないですからね」。イメージ通りの完封勝利で岩下が復帰戦を飾る。【為田聡史】