厚別開幕戦は“新鮮力”で勝つ。コンサドーレ札幌は30日、札幌厚別公園競技場で富山と対戦する。高校生でも出場が可能な2種登録をしている札幌U-18FW三上陽輔(18)が、左サイドハーフでの先発出場が濃厚。出場すればMF上里一将(24)の18歳2カ月6日を超える18歳と25日でのクラブ最年少出場となる。過去、厚別初戦は00年に山瀬功治(28=現横浜)がデビュー弾を決めており、三上も10年ぶり2人目となる厚別開幕デビュー弾を狙いにいく。

 ここ5戦1勝4分けと勝ちきれないチームに若き力が注ぎ込まれる。初出場が濃厚となった三上は、29日の練習後、初の罰ゲームとして一発芸も科された。それでも機転を利かせてサッカーゲームのキャラクターのモノマネを繰り出し一発クリア。石崎信弘監督(52)が「プレーもいいが、頭もいい。なかなか一発ではできない。度胸もある」と太鼓判を押した。三上も「とにかく積極的なプレーをしたい」と大役に闘志を見せた。

 クラブ記録を大きく塗り替える。出場すれば現在、最年少記録の04年の上里を短縮する18歳と25日。しかも先発出場が濃厚だけに三上は「緊張します」と苦笑い。だが、28日の紅白戦ではカウンターからキリノに縦パスを出しチャンスもつくった。ピッチに出れば、後は無心で突っ走るだけだ。

 厚別初戦でのデビュー弾となれば、00年の湘南戦でVゴールを決めた山瀬以来2人目となる。「アタッキングゾーンに入ったら積極的に仕掛けたい」。古田に続くU-18の新星がパンチある1発を厚別サポーターに披露する。【永野高輔】