“4度目の正直”で、先発の座を射止めろ!

 山形MF広瀬智靖(20)の好調ぶりが、酒田キャンプで際立つ。27日の戦術トレでも、タイミングよく相手DFの背後に抜け出し、何度も味方のゴールに結び付けた。「調子が上がってきてます」とはにかむドリブラーが、7月17日の仙台戦から再開する、残りリーグ戦のキーマンになる。

 昨季のナビスコ杯でブレークし、今季はスタメン確保を誓っていた。だが、キャンプで出遅れ、開幕後に調子が上向いたところで右足首ねんざ…。ナビスコ杯でベンチ入りしたのはよかったが、W杯中断で水を差された。

 「やっと調子がよくなってきたから」と話していた広瀬は、チームから休養指令が出ていたオフの合間に「ちょっとだけ走ってました」と舌を出す。MF宮崎、北村とともに、小林監督から「状態がいい」とほめられても、油断は見せない。「パッと、別の人が(先発組に)入ることがあるんで、頑張るだけです」。リーグ再開までの残り19日間で、チャンスをものにする。【山崎安昭】